ノカノワ

自然農園 日本晴

(静岡県賀茂郡南伊豆町)

自然農園 日本晴は、伊豆半島の最南端・南伊豆町にある小さな農園です。

2015年に就農して以来、農薬や肥料を使わない自然栽培を続け、年間を通して数十種類の野菜を育てています。

畑も海も山も詰まった里山の中で、未来の可能性を感じながら、気持ちのいい農園を目指しています。

つくっているもの

自然農園日本晴のおすすめ商品です。

(時期によっては販売していない商品もあります。)

旬の野菜セット

切り干し大根

生姜の佃煮ふりかけ

ジンジャーレモネード

ジンジャーマーマレード

かぼちゃの
塩キャラメルジャム

レモングラスハーブティー

三年梅干

こだわり

自然農園日本晴のこだわりをご紹介します。

農薬も肥料も使いません

2015年の就農以来、農薬や肥料を一切使わずに野菜を育てています。
土が本来持っている力、植物が自分で伸びていく力を信じて、なるべく手を加えず、整えるだけの関わり方を大切にしています。
病気や虫が出ても、農薬や肥料には頼りません。
一つひとつの出来事を自然からのサインとして受けとめながら、時間をかけて向き合っています。

いのちぐ種(だね)をつなぐ

種は、固定種や自家採種の「いのちぐ種(だね)」を中心に使っています。
農薬や薬剤で消毒されていない、いのちをそのまま受け継いでいける種です。
毎年、畑で育った野菜からタネを採り、また翌年の畑へ。
その土地の気候や土に、少しずつなじんでいくタネを、手間ひまをかけてつないでいます。
一方で、F1品種も少しですが取り入れています。
自然の流れを大切にしながら、畑との対話の中で種を選んでいます。

できるかぎり自然のままに

畑の土は、できるだけ自然のままに保つよう心がけています。
草や土、虫と向き合いながら、試行錯誤する日々です。
最近になりマルチを取り入れたところ、除草の手間が減り、とても楽になりました。
消耗資材を使うことへの抵抗もありますが、畑の様子や自分たちの暮らしとのバランスを見ながら、ちょうどいいやり方を見つけいきたいと思っています。

中山間地のデッドスペースを活かす

中山間地の傾斜地には、耕作や管理がむずかしく、長らく使われていなかった土地(いわゆるデッドスペース)が多くあります。
私たちはそうした場所にも手を入れ、ぶどうや桃、かんきつ、梅などの果樹を積極的に植えています。
現在では収穫もできており、これまで活かされてこなかった土地の力を引き出すことにつながっています。

採れたてをお届けします

保存性のある野菜を除き、できるだけ採れたてのまま出荷しています。
出荷の直前に収穫することで、野菜が持っている本来の味や香りをそのまま味わっていただけます。
旬の野菜だけを詰め合わせた「おまかせセット」は、畑のいまをそのまま感じられる内容になっています。
季節のめぐりとともに、畑の風景がそのまま届くような野菜たちをお届けしたいと思っています。

インタビュー

園主の欠掛隆太さんにインタビューしました。

Q.農業を始めようと思った理由を教えてください。
10年間メーカーで働いた後、オーガニック野菜の販売に関わる仕事に就いたのですが、次第に自然環境によって左右される野菜のクオリティや、生産者ごとの背景を、きちんと伝えきれないもどかしさを感じるようになりました。
自然のリズムをそのまま受け止めながら、野菜とともに背景や想いまで届けたい。
そして、生き生きと農業に向き合う農家さんたちの姿に触れる中で、自分も広い場所で農的な暮らしを実践したいと考えるようになり、農業の道に進むことを決めました。
Q.農業に関心を持ってから、独立するまでの経緯を聞かせてください。
まずはWWOOF(ウーフ)を通じて、各地の有機農家さんを訪ねて回りました。
その後、徳島の若葉農園で1年間の研修を受け、朝から晩まで農業に没頭する日々を送りました。
研修を終える時点では、技術や経験の面でまだまだ不十分だと感じており、もう少し研修期間を延ばした方が、独立後のリスクも少なく、よりスムーズに進めるだろうとも考えました。
それでも、年齢的にこれから体力が落ちていくことや、農業以外にも移住先での暮らしを立ち上げるには時間がかかることを踏まえ、1年の研修を終えたタイミングで独立することを決めました。
Q.なぜ南伊豆を就農の地に選んだのですか?
南伊豆を訪れた際、海が近く気候も温暖で、農的な暮らしをするにはとても魅力的な土地だと感じました。
また、町長さんや地元の農家さんとの思いがけない出会いが続き、短い滞在にもかかわらず、地域の方々が親身になって相談に乗ってくださり、温かく迎えてくださったことが心に残りました。
さらに、紹介していただいた空き家が、以前から「このあたりは雰囲気がいいな」と感じていた集落にあったことも後押しとなり、この地で就農することに決めました。
Q.就農後、特に大変だったことを教えてください。
いろいろありますが、やはり一番大変だったのは、畑の9割以上が耕作放棄地だったことです。
開墾作業は想像以上に重労働で、正直、もう二度とやりたくないです(笑)。
また当時は、雑草の種類や特徴もよく分からず、育ちにくい環境で作物を育ててしまったこともありました。
試行錯誤の連続ですが、少しずつ経験を積み重ねて10年が経ち、ようやく形になってきたかと思います。
もちろん、まだまだ勉強中ですが…
Q.自然栽培ならではの苦労はありますか?
やはり、自然の影響を強く受けるという点が、自然栽培ならではの特徴であり、同時に大きな苦労でもあります。
たとえば、ここ1〜2年はダイコンサルハムシによる被害が目立つようになり、アブラナ科の栽培には、細かな防虫ネットでの対策が欠かせなくなりました。
自然栽培では、「今やっていることが本当に実るのか」「収入につながるのか」といった不安が常につきまといますが、それでも一つひとつ手をかけ、工夫を重ねながら前に進んでいます。
Q.独立する前と今とでは変わったことはありますか?
まず、自分で全てをやっていく必要があるため、たくましくなったと思います。
日々の判断も行動も、自分次第。うまくいくことも、失敗も、自分で引き受けるしかありません。
また、さまざまな職種や立場の方と関わるようになり、付き合う人も大きく変わりました。
地域の方々、他の農家さん、飲食店や福祉関係の方など、多様なつながりの中で視野が広がり、尊敬できる人たちとの出会いも増えたと感じています。
Q.これから取り組んでいきたいことはありますか?
この集落を盛り上げていくことです。
作物を育てるだけでなく、田舎のポテンシャルを活かして、集落全体をもっと面白くしていきたいと思っています。
そのひとつとして、2024年には1日1組限定・1棟貸しの古民家宿「天地(あめつち)」をオープンしました。
この宿を拠点に、暮らしや人との交流が生まれるような取り組みも広げていけたらと考えています。
地元の方や移住してきた仲間たちと一緒に、この土地ならではの魅力をかたちにしていくチャレンジを続けていきたいです。

メッセージ

2015年から、海と山の恵み豊かな南伊豆「市之瀬」の里山に移り住み、 肥料も農薬も使わない自然栽培で、多様な野菜を育ててきました。
大きく根を張った野菜は、いのちが輝き、濃い風味とやさしい味わいを届けてくれます。 食卓で味わっていただくことで、暮らしや健康を見直すきっかけになれば嬉しいです。
また、私たちはこの里山で、古民家を改修した一棟貸しの宿「天地(あめつち)」も営んでいます。
農や暮らしにふれながら、ゆったりとした時間を楽しめる空間です。ご興味のある方は、ぜひ一度お越しください。

園主欠掛 隆太

詳細情報

自然農園 日本晴(静岡県賀茂郡南伊豆町)

ホームページ
https://nihonbarefarm.com/

【お問い合わせ先】

フォーム
https://nihonbarefarm.com/inquiry/
メール
info@nihonbarefarm.com
電話
080-3452-1919

【SNS】

インスタグラムフェイスブック

【販売場所】

(時期によっては販売していない商品もあります。)

オンラインショップ

https://shop.nihonbarefarm.com/

農ある暮らしの宿 古民家「天地(あめつち)」

https://ametsuchi-izu.com/