ノカノワ

自然栽培 和泉農園

(愛媛県松山市)

和泉農園は、愛媛県松山市(旧北条市)の山間で肥料や農薬を使わない「自然栽培」で農業をしています。

祖父母が苗木を植え大切に育ててきた伊予柑を軸に野菜や果物を栽培しています。

多様な微生物の生きる豊かな土で、安全で美味しく、持続可能な農業を目指しています。

つくっているもの

和泉農園のおすすめ商品です。

(時期によっては販売していない商品もあります。)

伊予柑ジュース

ジャガイモ
(アンデスレッド)

ジャガイモ
(ニシユタカ)

アロマオイル

唐辛子

こだわり

和泉農園のこだわりをご紹介します。

自然本来の美味しさを

当農園では、肥料・農薬・除草剤を一切使わない「自然栽培」で、果物や野菜を育てています。
自然栽培で育った作物は、すっきりとした味わいで、野菜本来の風味をお楽しみいただけます。余計なものを使わないからこそ、安心して食卓に並べていただける野菜をお届けできます。
また、農薬や肥料を散布しないことで、環境への負担を抑えられるだけでなく、私たち生産者にとってもやさしい農法です。
私たちは、自然栽培を通して、消費者・生産者・環境のすべてにやさしい、持続可能な農業を目指しています。
現在は、伊予柑を中心に、ごぼう・じゃがいも・にんじんなど、さまざまな作物を育てています。

固定種の野菜を栽培

当農園では、すべて「固定種」の野菜を育てています。
固定種とは、毎年種を採り続けながら、形や味、性質を少しずつ受け継いできた品種です。採った種から次の世代も育つため、自家採種が可能です。
現在、流通している多くの野菜は「F1種(交配種)」と呼ばれるもので、形や収穫時期が揃いやすく、病害虫にも強い特徴があります。ただし、採れた種から同じものを育てることはできません。
私たちは、持続可能な農業を大切にし、固定種の栽培と自家採種に取り組んでいます。手間はかかりますが、だからこそ野菜本来の味わいや、生命力を感じていただけると信じています。

多様な微生物が育む豊かな土

土壌には、わずか1グラムの中に数億から数兆もの微生物が生きているといわれています。これらの微生物は、有機物を分解し、その過程で生まれた養分が植物の栄養源となります。
ところが、農薬や肥料を施すことで、こうした微生物のバランスが崩れてしまうことが、近年の研究で明らかになってきました。
和泉農園では、土が本来持つ力を最大限に引き出すため、農薬や肥料を一切使わない畑づくりに取り組みました。その土づくりには、5年という年月をかけています。

土壌微生物多様性活性値は全国平均の2倍!

当農園では、株式会社DGCテクノロジーに依頼して土壌中の「微生物多様性活性値」を調査した結果、全国平均(50~70万)のおよそ2倍にあたる133万という高い数値が確認されました。
この結果は、肥料や農薬を使わず、土本来の力を活かしてきた取り組みによって、微生物のバランスが整っていることを示していると考えています。
※微生物多様性活性値とは、土の中の微生物が有機物を分解する力を表す指標です。数値が高い土壌は病気に強く、連作障害も起きにくいとされています。
一方で、肥料を使わないことで樹木がうまく育たず、実際に一部のミカンの木が枯れてしまったこともありました。それでも、自然の力を信じて育てた土で実る果実には、くだもの本来のうまみがしっかりと詰まっています。

自然栽培伊予柑から生まれたアロマオイル

市販のアロマ製品には、合成香料を使用したものや、農薬を使用して育てられた植物を原料としたものも少なくありません。香りが強く長持ちする一方で、自然とは異なる印象を受けることもあります。
特に柑橘類のように果皮から抽出される精油では、果皮に残った農薬がそのまま精油に含まれるリスクがあり、安全性が国内外で問題視されることもあります。
当農園では、そうした不安をなくすために、農薬も肥料も一切使わずに育てた伊予柑のみを使用し、アロマオイルを製造しています。
肌や空間に触れるものだからこそ、素材から徹底的にこだわり、安心して香りを楽しめる製品づくりを心がけています。自然の恵みそのものを凝縮した、やさしく澄んだ香りをお届けします。

インタビュー

園主の和泉康平さんにインタビューしました。

Q.農業を始めたきっかけを教えてください。
きっかけは、祖父母が農業をしていたことです。

物心がついた時から畑はすぐそばにあり、伊予柑の収穫を手伝ったり、空きスペースを借りて野菜を育てたりして遊んでいました。
その流れで、農業の授業がある高校、そして地元大学の農学部へと進みました。
自然とともに過ごす暮らしは、気づけば自分の生き方そのものになっていました。
Q.自然栽培はいつから始めようと思ったのですか?
自然栽培に出会ったのは、大学の図書館で手に取った一冊の本です。
肥料や農薬といった外からの資材を入れるのではなく、畑の中の循環で作物を育てるという考え方に、とても惹かれました。
その考え方は、おもちゃを買ってもらうよりも身近なもので工夫して遊ぶのが好きだったことや、山の中に秘密基地を作って遊んでいた幼い頃の感覚と重なるものがあり、すっと心に入り込んできました。
「自分がやるなら、こういう農業がしたい」
そう思い、自然栽培の道に進むことを決めました。
Q.大学卒業後から就農までの経緯を教えてください。
大学卒業後は、徳島にある自然農法の農業法人で、研修生として2年間働きました。
学生時代は、学業やクラブ活動にも力を入れていたため、農業だけに専念していたわけではありませんでした。
そのため、毎日農業に向き合う暮らしが本当に自分に合っているのか、ずっと農業を続けていて嫌になってしまわないかと、不安に思うこともありました。
けれど、研修先で農業と向き合う毎日は、想像以上に充実していて、何をしていても楽しく感じられました。
この経験を通して、「これなら独立しても大丈夫」と思えるようになり、自信を持って一歩を踏み出すことができました。
Q.自然栽培をしていて大変だったことはありますか?
はい、あります。
たとえば、農薬を使わないぶん、うさぎに伊予柑の苗木をかじられて全滅してしまったり、カミキリムシの幼虫に幹を食われて木が枯れてしまったこともあります。
そうした被害には、あんどんを立てたり、幹に金網を巻いたりして、工夫しながら対応しています。
また、肥料を使わないぶん、伊予柑の木そのものの生命力がとても大切になります。
なかには、もともと弱っていたり、根の張りが浅かったりする木が、環境の変化に耐えきれず枯れてしまうこともあります。
自然栽培は決して簡単ではありませんが、だからこそ、一つひとつの実りが本当にありがたく感じられます。
Q.やりがいを感じるときはどんな時ですか?
お客さんから「おいしかった」と言ってもらえたときです。

自分が育てた作物が、誰かの食卓に笑顔を届けられたんだと思うと、本当にうれしくなります。
また、お客さんが別のお客さんに和泉農園の商品を紹介してくれていたと知ったときも、大きな励みになります。
言葉以上に信頼してもらえている気がして、「またがんばろう」と思える瞬間です。
Q.今後の目標や挑戦してみたいことを教えてください。
今後の目標は、まず何よりも自然栽培を続けていくことです。
自然相手の農業は、毎年同じようにはいかず、思い通りにならないことも多くあります。
だからこそ、継続すること自体が大きな挑戦だと感じています。
また、自然栽培での経験を通じて、慣行栽培の中にも取り入れられる工夫があることを実感しています。
たとえば、除草剤を使わなくても草を活かす管理方法があることなど、少しの視点の違いで畑の見え方が変わってきます。
これからは、そうした気づきや工夫を、いろんな立場の方に伝えていけるような関わり方もしていきたいと思っています。

メッセージ

安心して食べられるものを、大切な人に届けたい。
その思いから、私たちは農薬や肥料を一切使わない「自然栽培」にこだわっています。
土の力を引き出すために、5年かけて畑を整えました。
その土から育った野菜や果物は、すっきりとした味わいと力強さが特徴です。
価格は少し高くなりますが、安全性と本当のおいしさを求める方にこそ、食べてほしい。
そんな思いで、日々畑と向き合っています。

園主和泉康平

詳細情報

自然栽培 和泉農園(愛媛県松山市)

ホームページ
https://izumi-iyo-farm.com

【お問い合わせ先】

フォーム
https://izumi-iyo-farm.com/message-us/
メール
zenryoku@izumi-iyo-farm.com
電話
080-2988-1174

【SNS】

インスタグラムフェイスブックエックスYouTubeライン

【販売場所】

(時期によっては販売していない商品もあります。)

オンラインショップ

https://shop.izumi-iyo-farm.com

食べチョク

https://www.tabechoku.com/producers/22402

ポケットマルシェ

https://poke-m.com/producers/225385

たべるとくらすと

https://taberutokurasuto.com/shop/izuminouen/

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