ノカノワ

和泉農園の自然栽培ジャガイモ4品種を食べ比べてみた

和泉農園さんからいただいた自然栽培ジャガイモ、「ニシユタカ」「レッドムーン」「ながさき黄金」「グラウンドペチカ」の4品種を食べ比べしました。肥料や農薬を使わずに育てられているため、皮ごとでも安心して食べられるのが魅力です。

ジャガイモといえば、ホクホク派か、しっとり派か――そんな話題が出ることもありますが、今回は“味や食感の違い”を確かめるためにシンプルに蒸して食べ比べてみました。

どの品種を選ぶか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

ジャガイモの肉質と料理適性

まずは、ジャガイモの“肉質”による違いについて簡単に整理しておきます。

粉質、粘質、中間質といった分類によって、適した料理や食感が異なります。

  • 粉質(ホクホク)
    煮崩れしやすく、ポテトサラダ・コロッケなど「崩して使う料理」に向いている
  • 中間質
    ホクホクとしっとりの中間。幅広い料理でオールマイティに使える
  • 粘質(しっとり)
    煮崩れしにくく、肉じゃがなど「形を残す煮物」に向いている

各品種の特徴

今回食べ比べた4品種について、事前にそれぞれの基本的な特徴を整理しておきます。

皮の色や形、肉質の違いがどのように料理に影響するのかを知っておくと、選ぶときの参考になります。

品種 皮色 肉色 肉質 形状 主な特徴・向き料理
ニシユタカ 茶色 白〜薄黄 やや粘質(しっとり寄り) 丸型〜扁球形 オールマイティ。煮崩れしにくく、煮物~崩し料理に対応
レッドムーン 鮮やかな赤 黄色 粘質(しっとり) 長楕円形 しっとり&甘味。煮崩れしにくい煮物向き、彩りにも
ながさき黄金 茶〜黄 黄色 やや粉質(ホクホク寄り) 丸型 甘味強く、カロテノイド豊富。崩して使う料理向き
グラウンドペチカ 赤紫のまだら 黄色 中間(ホクホクとしっとりの中間) 長楕円形 見た目インパクト大。味はマイルドで幅広い料理に合う

水洗い前と後の比較画像です。

左から「レッドムーン」「ながさき黄金」「グランドペチカ」「ニシユタカ」と並んでいます。
土を落とすと、品種によって見た目が違うのがよくわかります。

調理と試食方法

ジャガイモの皮にはビタミンCやカリウム、食物繊維、抗酸化成分のポリフェノールなどが多く含まれています。
自然栽培ならではの安心感で皮ごと味わえるのは魅力のひとつです。

ジャガイモの味わいを比べるなら、シンプルに「蒸す」のがベストな選択肢だと思い、今回は蒸し調理を選びました。

蒸し器に入れて約20分後、完成です!

いい感じに蒸しあがりました。

切ってみました。
先ほどと同じように、左から「レッドムーン」「ながさき黄金」「グランドペチカ」「ニシユタカ」の順に並べています。

上の二つ(レッドムーンとニシユタカ)はしっとり感が強く、下の二つはホクホク感が強いものです。
写真からでもなんとなくわかりますね。

食べ比べ結果

蒸しあがったジャガイモを食べ比べてみた感想です。

  • ニシユタカ:しっとりとした食感でクセがなく、どんな料理にも使いやすそう。
  • レッドムーン:粘質でしっとり感が強く、甘味も感じられる。
  • ながさき黄金:やや粉質でホクホク感があり、甘味が強め。
  • グラウンドペチカ:中間質でホクホク感としっとり感のバランスが良く、まろやかな甘味。

食べ比べをすることで、それぞれの味や、ホクホク感やしっとり感の違いは感じられました。

ただし、明確に品種ごとの差がはっきりわかるかと言われるとなかなか難しく、混ぜると難易度はさらに上がりました。

揚げてもみました

蒸したものと同じ4品種を油で揚げてもみました。

揚げることで品種ごとの違いが際立つかというと、これまた微妙で、味や食感の差は感じるものの、「どれもおいしい」という印象でした。

まとめ

今回食べ比べた「ニシユタカ」「レッドムーン」「ながさき黄金」「グラウンドペチカ」は、それぞれ肉質や食感に違いがあるものの、その差は繊細で、違いをはっきり感じ取るのは正直、難しかったです。

極端な違いを楽しむというよりも、それぞれの“微妙な個性”を感じながら、自分の好みを探してみるのが良いかもしれません。どの品種も「ジャガイモらしさ」の中にほんのりとした特徴がある、そんな素朴な食べ比べになりました。

この記事が品種選びの参考になれば嬉しいです。

 

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