自然農 ささやき村農園

(神戸市北区大沢町)

神戸市北区の里山の畑で自然農をしています。
2010年に開園して以来、草を刈って敷くことを続けて畑を育ててきました。
夫婦で音楽ユニット「お花畑heads」としても活動しています。

つくっているもの

自然農ささやき村農園のおすすめ商品です。

(時期によっては販売していない商品もあります。)

自然農のお野菜セット

こだわり

自然農ささやき村農園のこだわりをご紹介します。

自然農の畑づくり

当園では、農薬や肥料は使わず、意図的に耕さず、草を刈って敷くことを続けています。
補いとして、刈り草を敷いた上から、米ぬかや油かすをまくこともあります。

開墾を続けてきた畑

畑にはチガヤやセイタカアワダチソウ、笹など、根の強い草が多く生えていました。
こうした草は、地上部を刈ったり、土に鎌を差し込んで切るだけでは再生して、再び畑を覆ってしまうので、土をひっくり返し、手で根を抜きなから畑にしてきました。
最近4〜5年で、やっとチガヤを抜いて畝を作り、お野菜を育てられるようになってきた場所もあります。
開墾は少しずつしか進まないので、「一生開墾やな〜」という感覚で畑を整え続けています。

踏み込み温床

落ち葉に米ぬかと水を加えて踏み込む、「踏み込み温床」を作っています。
一年ごとに場所を変え、四年目になる温床もあります。
4年間踏み込んで、ぼろぼろになった落ち葉は育苗に使うほか、種まきした場所の覆土の上に振りまいて保湿に使うこともあります。
また、里芋の保存にも踏み込み温床を利用しています。

土を見ながら畑を整える

畑では、表面の土はサラサラしていて、その下は粘土質になっている場所もあります。
チガヤや笹の根を抜いた畑では、水はけと保水のバランスを見ながら、表面の土と下の土を混ぜるようにして畝を作ることもあります。
数値で判断するのではなく、畑の様子を見ながら整えています。
根の深さによって向き不向きがあるため、作物によって畑や畝を使い分けています。

インタビュー

園主の坂東暁さんにインタビューしました。

Q.農業に興味を持ったのはいつ頃ですか?
実家は農家ではなく、畑が身近にあったわけでもありません。
農業の体験といえば小学校の時に芋掘りに行ったぐらいです。
ただ中学生ぐらいの頃から、なんとなく農業の方に行きたいなと思っていました。
理由ははっきり思い当たらないのですが、食いしん坊でお野菜が好きだったというのはあるかもしれません。
Q.就農するまでには、どんなことをしていたのですか?
大学は農学部に進みました。
卒業後は福祉施設に勤め、利用者さんと畑仕事をすることもありましたが、もう少ししっかりと農業に取り組みたいと思い退職しました。
その後、有機農家さんのところへ行ったり、和歌山の有畜複合の農場で4年間働いたりしました。
その後は音楽をやりながら、市場で働いたり、八百屋で仕事をしたりしていました。
Q.この場所で農業を始めることになったきっかけを教えてください。
神戸新聞で、この地域が高齢化の進む限界集落になっていることを知り、そういう場所なら畑や家を借りられるのではないかと思ったのがきっかけです。
まず地域の農業塾に入り、1年間通いながらこの土地の気候や作物づくりを学びました。
卒業する頃にはこの地域が気に入り、ここで農業をやりたいと思うようになりました。
農業塾の先生が地域の方に声をかけてくださり、使っていない畑を紹介してもらい、ここで農業を始めることになりました。
Q.自然農を始めたのはなぜですか?
こっちに来るタイミングで、木村秋則さんの『奇跡のリンゴ』という本を読んで、「無農薬でリンゴができるんだ」と思ったのがきっかけです。
その本に耕さずに育てるというやり方が書かれていて、お野菜でもそういうことをやっている人がいないかと思ってインターネットで調べたら、自然農が出てきました。
有畜複合の農場にいた時にも、先輩が耕さずに小松菜を育てていて、それがちゃんとできていたのを見ていたので、自然農はいけるんじゃないかなと思いました。
それに、あまりお金をかけずにできるというのも大きかったです。
地域にあるものを回しながら農業ができるのもいいなと思って、ここに来た時に自然農をやってみようと思いました。
Q.自然農を始めてからは順調でしたか?
自然農でお野菜は作れていましたが、全然売れませんでした。
認知度もなく、カフェで販売していても、あまり声をかけてもらえませんでした。
始めてから6~7年は、やめようと思ったこともありました。
そんな時に、たまたまテレビ番組の取材で畑に来てくれた方が、うちのオクラを食べて「めちゃくちゃ美味しい」と言ってくれたんです。
その方は、その後も訪ねてきてくれて、一緒に大根を収穫してお雑煮を食べたりもしました。
その時に「ほんまに美味しいから頑張り」と言ってもらえて、お野菜も注文してくれました。
そのことがきっかけで、こうやって美味しいと言ってくれる人がいるんだったら、もう少し頑張ろうと思えるようになりました。
そこから少しずつお客さんが増え、今も続けられています。
Q.音楽活動は今も続けていますか?
はい。続けています。
「はたけうた」はだいたい私が書いていますが、「ここどうしたらいいかな」というところは奥さんに聞くと、結構すぐに答えが返ってきます。
奥さんが作った曲もあって、「涙雨」や「祈り」は奥さんが作りました。
四季折々の畑の作業やエピソードを歌にした「はたけうた組曲」というものもあって、ライブで歌うこともあります。
畑をしている人が聴くと、畑の景色が浮かんで、泣いてしまう方もいるようです。
昔は大阪のライブハウスでも演奏していましたが、最近は近所で演奏することが多いです。
大沢の古民家を改修して民泊をしている場所などでも、やりたいと思っています。

メッセージ

畑のお野菜たちは、私たちから発せられるものを感じているのではないかと思っています。
だからできるだけ、愛でながら、にこやかにほがらかに、楽しみながら作業したいなと思っています。
自然農は特別な資材がなくても、畑と少しの道具があれば、その土地にあるものでお野菜を育てることができます。
自然農を知って、やってみたいと思う人が増えてくれたら嬉しいです。

ささやき村農園長坂東 暁

詳細情報

自然農 ささやき村農園(神戸市北区大沢町)

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