沖縄・神田農園の自然栽培アップルバナナ|特徴・食べごろ・保存・価格まとめ
日本のスーパーに並ぶバナナのほとんどは輸入品。
「国産バナナ」はとても珍しく、さらに農薬や化学肥料を使わない自然栽培で育てられたものとなると、ほとんど市場に出回ることはありません。
先日、その貴重なアップルバナナを、沖縄で自然栽培をされている神田農園さんから送っていただきました。
この記事では、
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アップルバナナとはどんな果物なのか
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なぜ神田農園のバナナが貴重なのか
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食べごろと保存方法
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価格とその理由
などについてまとめています。
「国産アップルバナナってどんなもの?」と気になっている方に、魅力を分かりやすくお伝えします。
アップルバナナとは?

「アップルバナナ」は、りんごのような酸味と香りが特徴のバナナの一種です。
市場に出回っている一般的なフィリピン産バナナと比べると、以下のような違いがあります。
| 項目 | フィリピン産バナナ | アップルバナナ |
|---|---|---|
| サイズ | 細長い | やや太めで短め |
| 食感 | ふんわり | ねっとり濃厚 |
| 甘み | 単調な甘さ | 甘さ+酸味のバランス |
| 香り | 控えめ | フルーティーで芳醇 |
甘みの奥に広がる酸味がアクセントとなり、一般的なバナナにはない豊かな風味を味わえます。

左は市販のちょっといいバナナ(通常のものよりも少し値段が高め)で、右は神田農園さんのアップルバナナです。
なぜアップルバナナは“貴重”なのか?
1. 国内生産がわずか
日本で出回るバナナの 99%以上は輸入品(主にフィリピン)。
沖縄や奄美など一部の地域でしか育たないため、国産バナナ自体が珍しい存在です。
その中でも「アップルバナナ」を栽培する農家さんはさらに少なく、市場で見かけることはほとんどありません。
2. 自然栽培というこだわり
神田農園さんのアップルバナナは、農薬も化学肥料も一切使わない自然栽培。
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植物本来の力を活かす
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土や気候、生き物との調和を大切にする
といった考え方で育てられています。
その分、病害虫や雑草、自然災害のリスクと常に向き合う必要があり、収穫量も安定しません。
効率を優先するのではなく、自然と共に時間をかけて育てられるからこそ、香りや味わいの深さ、そして希少性という価値が生まれています。
追熟と食べごろ
輸入バナナは、まだ硬く未熟なうちに収穫され、日本に届いてから専用の熟成庫でエチレンガスを使って一斉に追熟されます。
一方、神田農園さんのバナナは、樹の上でしっかり育った実を青い状態で収穫し、そのまま出荷されます。
人工的なガス追熟は行わず、家庭に届いた後にゆっくりと自然に熟していくため、香りや甘みが日ごとに深まっていく過程を楽しめます。

ここからは、バナナが熟していく様子をご紹介します。
ただし、保存場所や温度などの条件によって熟すスピードは変わりますので、あくまで目安として参考にしてください。
なお、保存するときは、房のまま、直射日光をさけ、風通しの良い室内に置いておくのがポイントです。
2日目(まだ早い)
半分ぐらい黄色くなってきましたが、まだ食べるには早い段階です。

4日目(少し早い)
まだ少し早いけれど、食べてみてもいい段階です。
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全体が黄色い(まだ緑が少し残っている)
- 甘みは控えめ、酸味はやや強め
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すっきり爽やか
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ねっとり感は控えめ
- 茎が固く、剥きにくい

写真ではわかりにくいかもしれませんが、まだうっすらと緑色が残っている状態です。
「酸味を楽しみたい」「さっぱり食べたい」ならこの段階でもOKです。
6日目(食べごろ)
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緑の部分がなくなり、完全に黄色くなっている
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黒や赤茶色の斑点(シュガースポット)が増えている
- 甘みと酸味のバランスが良い
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アップルバナナらしい香りと風味
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ねっとり感がアップ
- 茎が柔らかく、剥きやすい
一般的に“食べごろ”とされるのはこの段階です。

皮の黒い部分は傷んで黒くなっている部分は痛んでいるわけではなく、剥いてみると中はとても綺麗でした。

8日目(完熟)
- 黄色が濃くなる
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シュガースポットがさらに増える
- 皮が柔らかくなる、触るとふわふわ
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香りがより濃厚に、皮を剥かなくても香る
- 甘みがかなり強くなり、酸味はマイルドに
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果肉がとても柔らかく、ねっとり濃厚
「とにかく甘いのが好き」「スイーツ感覚で食べたい」ならこの段階。

このあたりが追熟の限界です。
これ以上は傷んでくるので、ここまで来たら追熟をやめて、食べるか、冷蔵庫に入れて2〜3日以内に食べきってください。
食べきれない場合は、皮を剥いて冷凍庫に入れるのがおすすめです。

注意点
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緑の部分が残っている時に食べると渋みを感じることがあります。これは未熟果に含まれるタンニンによるもので、さらに追熟を待てば自然に消えていきます。
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追熟の途中(まだ青い・緑が残る段階)で冷蔵庫に入れると熟成が止まり、果肉がパサついたり渋みが残ったりするので注意してください。冷蔵庫に移すのは、食べごろを迎えてからです。
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冷蔵庫に入れると皮が黒くなることがあります。これは熱帯果物特有の低温障害(凍傷)による変色で、見た目は悪くなりますが中身は甘く美味しいままです。
食べ方
アップルバナナは、そのまま食べても調理しても個性が引き立ちます。
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そのまま生で … ねっとり濃厚で、甘みと酸味のバランスが絶妙
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焼きバナナに … ホイルで包んでトースターで5分、香りと甘みがさらに際立ちます
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スムージーに … 豆乳やヨーグルトと合わせると爽やかなドリンクに
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オートミールやパンケーキに添えて … 甘みと酸味がアクセントになり、満足感アップ
加熱しても香りや酸味が残るのがアップルバナナの魅力。
スイーツや朝食に加えると、ぐっと特別感のある一皿になります。
皮も食べれる
神田農園さんのアップルバナナは、農薬や化学肥料を使わない自然栽培。
そのため、通常の輸入バナナよりも皮を安心して活用できるのも魅力です。
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スムージーに加える … 刻んで果肉と一緒にミキサーへ。食物繊維やポリフェノールが豊富。
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皮ごと焼きバナナ … アルミホイルに包んで丸ごと加熱。果肉と一緒に皮の栄養も摂れます。
農薬を使っていないアップルバナナでも、運送の途中で埃や小さなゴミが付くことがあります。
皮まで食べたい場合は、軽く水で洗ってから使うのがおすすめです。
ただし、完熟してから洗うと皮がベタベタして扱いにくくなるため、まだ青みが残っている段階で洗っておくのが理想的です。
洗った後は水気をしっかり拭き取り、乾かしてから追熟させると安心して皮ごと食べられます。
栄養価と健康効果
アップルバナナは、エネルギー補給に適した果物で、糖質・食物繊維・カリウムなどをバランスよく含んでいます。
さらに酸味や香りに関わる成分やビタミンCが、一般的なバナナよりもやや多いとされ、その個性的な風味につながっています。
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エネルギー源に
消化吸収のよい糖質が豊富で、スポーツや活動前後の栄養補給に向いています。 -
食物繊維
腸内環境を整え、毎日のすっきりとしたリズムをサポートします。 -
カリウム
余分な塩分を体外に排出し、血圧や筋肉の働きを助けます。 -
ビタミンC
抗酸化作用や免疫サポートに役立ちます。
気になる価格は?
神田農園さんのアップルバナナは、以下の2種類のサイズで販売されています。
- 約2kgセット(10本前後)[宅配60サイズ]
3,000円+送料 - 約5kgセット(30本前後)[宅配80サイズ]
5,000円+送料
(※本数や重さはあくまで目安で、収穫状況によって変動します。送料は地域によって異なります。詳しくは神田農園までお問い合わせください。)
スーパーで見かける輸入バナナ(1本30〜50円程度)と比べると高価ですが、国産で、しかも自然栽培という希少性を考えれば納得できる価格です。
まとめ
神田農園さんのアップルバナナは、沖縄の豊かな自然の中で、農薬や化学肥料を使わず、丁寧に育てられています。
一般的なバナナにはない、濃厚な甘みと爽やかな酸味。
さらに、追熟によって風味や食感が変化していくのも、大きな魅力です。
そして何よりもその味。
正直、めちゃくちゃおいしかったです!
今回は周りの人にも配って食べてもらいましたが、
「こんなバナナ初めて食べた」
「すごく甘いのに、しつこくなくて本当においしい!」
「ケーキよりも甘い!?」
「これでその値段って安くない?」
などの驚きと喜びの声が次々と返ってきました。
ご自宅用にはもちろん、贈り物としてもおすすめです。
気になった方は、ぜひ一度取り寄せて、味わってみてください。
神田農園の紹介ページはこちらから
